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インプラントとは
歯を失ってしまわれた方は、以前は入れ歯やブリッジで補ってこられました。インプラントは入れ歯・ブリッジに代わる、人工的な根とかぶせ物をつくる方法です。近代インプラントの歴史は40年ほど経ち、インプラントは現在多くの歯科医院で行っている時代になりましたが
1.機能性
2.審美性
3.長期安定性
を兼ね備えたインプラントを行うことは簡単な治療ではありません。正確な診査診断、治療計画を立て、正確な治療を一歩一歩積み重ねる必要があります。当院では期間はかかりますが、慎重に正確なインプラント治療を行っています。まず、多くの資料を採取させていただいた上、ステント(診査用マウスピース)を作製後、CT撮影、パソコン上にてシュレーションソフトのSimplantを用いて安全な計画を立案していきます。
Simplantとはヨーロッパにて開発された、3Dコンピューター治療計画シュミレーションソフトです。これによりより安心して事故のない、上部構造のかぶせ物の真下に正確にインプラントを埋め込むことが可能となりました。
当院のインプラントは、信頼性の高い、世界3大メーカーのひとつで、スウェーデン製のアストラテック社のものを使用しています。インプラントに限らず、歯科医療や福祉の先進国であるスウェーデンにてNo.1のシェアを誇っています。
ただ、私はインプラントが必ずしも一番だとは思っていません。患者さんにとっていくつかの治療方針をお話させていただき、その中でインプラント治療を適用する治療方針があるだけです。良い点、悪い点を比較検討していただければと思います。
どんな治療もそうですが、当院で行ったインプラントももちろん、出来る限り長くもたせたいと思っております。そのためにはメインテナンスが重要です。ご自宅のケアと当院でのクリーニングが長期安定には必要です。
インプラントの成功率は全国平均で95%(5年予後)長持ちの秘訣は、炎症(感染)のコントロールと力(咬み合わせ)のコントロールです。必ず3~6か月毎にメインテナンスを受けて頂き。クリーニングと咬み合せのチェックを行うことが大切です。
インプラント治療の流れ
①審査診断、治療計画の立案、歯周病治療(クリーニング、口腔内細菌の除去) を行います。
ただ歯がないところにインプラントを入れる計画を考えるのではなく、 インプラントが審美的に良く長期に持つことを一番に考慮し、お口全体の 審査診断、治療計画を考えていきます。
研究用模型の作製のかたどり、デンタルレントゲン14枚撮影、フェイス ボウトランスファー、かみ合わせのチェック、口腔内および顔写真の撮影 等
②カウンセリングを通じて、お口の中全体の審査結果のご説明、またインプラント以外の治療方針やインプラントの良い点、悪い点もきちんとご説明いたします。
③インプラントの1次手術の前に行うべき前処置を行います(虫歯治療、歯周病治療、かみ合わせ治療等)。抜歯をされた方、もともと歯がない方も、インプラントを必要とされている方はお口の中全体に問題点がある場合も多いものです。
④CT撮影を行います。
CT撮影用ステント
⑤Simplant(コンピューター治療計画システム)を利用したインプラントの設計の最終決定、患者さんへのご説明をいたします。
Simplantとは顎の骨の状態を見ながら正確な治療計画をたてるためのコンピューター治療計画システムです。これにより、安全で事故もなく、またかぶせ物にとっても最適な位置にインプラントを入れることが可能となる最新の治療方法の一つです。
外科用ステントを利用したNew Twin Tube Systemにより正確にインプラントを埋め込みます。(治癒期間2ヶ月から6ヶ月)
⑥1次手術(インプラントの埋め込み)・・・1本の場合20~30分、6本ぐらい(2時間程度)まで一度に行えます
⑦2次手術(キャップの付替え、埋まっている状態から頭出し、一回法の場合は省略できる場合があります)
2次手術前 2次手術後
⑧仮歯(テンポラリーアバットメント)の作製・・・義歯を使用していらっしゃる方はこの時点で義歯を使用しなくて済むようになります。
⑨最終アバットメント(土台)の作製
⑩最終上部構造(かぶせ物)の作製
症例①
数年以上、左上奥歯の2本を失った状態です。
歯型をとり、模型審査、理想的な上部構造の設計
(診断用ワックスアップ)を行いました。
一次手術 二次手術 アバットメント
仮歯
最終上部構造(かぶせ物)
術後写真
症例②
前歯が1本なく、仮の入れ歯を使用されていました
治療前 1次手術後
2次手術時、口蓋結合組織を移植
完成
インプラントを行う際、どうしても骨が不足して長期安定するインプラントが不可能な場合、骨の造成を行います。
チタンの骨組み
抜歯後、穴がふさがらないところを造成します
骨補填材
補填材を穴に詰め、チタンメッシュで覆います
口蓋結合組織移植について
骨補填材を用いて、穴をつめてチタンメッシュで覆い、 次に、口蓋結合組織移植と2次手術を同時に行います。
移植片
完成