親知らずの治療

半埋伏の親知らず。手前の歯に食い込んでいます。

親知らずとは、専門用語で第三大臼歯と言います。現代人の顎(あご)は小さくなる傾向あり、第三大臼歯がはえるスペースがなくなり、傾いて横に向いてはえて来ることが多いです。

    1. 完全埋伏

    2. 半埋伏

    3. 正常萌出

生えかたにより、3つに分類されます(図)

親知らずはもともとない方もいます。あごが大きく普通にはえて来て、普通にかみ合う方もいます。

歯ブラシによるブラッシングもでき、問題がでないのであれば抜歯する必要はありません。

親知らずは、横を向いていると手前の歯の間は完全に清掃不可能な状態になります。

そのため、体の抵抗力が落ちた時(風邪をひいた時、疲れた時)に親知らずの周りに入りこんだ細菌が急増し、親知らず周囲に炎症をおこす事があります。これを智歯周囲炎と呼びます。

智歯周囲炎をおこすと、歯肉が腫れる、触るといたい、炎症が拡大すると、頬をさわると痛む、頬全体がはれるなどの症状がでます。

また、親知らずも虫歯なります。

半埋伏の状態で虫歯になると、隣の歯まで虫歯が移ってしまうことも多々あります。歯肉に埋もれている虫歯を正確に治療するのは困難であり、早期に抜歯を行った方が良いことが多いです。

さらに、親知らずの出てくる位置によっては、かみ合わせがずれる原因となったり、歯並びを悪くする事があります。親知らずを放置したために顎関節症をひき起こす事もあります。

麻酔は痛みの少ない電動の麻酔器で行います

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