中高年の方に生じやすい根面う蝕に注意!

こんにちは。

院長の佐藤博宣です。

今回は、中高年の方に生じやすい根面う蝕(虫歯)についてです。

年齢とともに歯肉は退縮してくることは、実感されている方も多いかと思います。

昔かぶせたところも、だんだんと根が見えてきてしまうことは良くお見かけます。

この患者さんも10年以上前にかぶせたかぶせものが、根面露出を生じています。

歯ブラシの圧力が強い方や、歯肉は生まれつき薄い方、かみ合わせが強い方、そして歯周病の方に根面露出が生じやすい傾向にあります。

根面露出した表面は、エナメル質という硬い殻が無い部位であり、セメント質という表面になっています。

セメント質は、柔らかく、ざらざらの表面性状のため、う蝕(虫歯)にとてもなりやすいのです。

この方も歯周病により根面露出が生じ、上下とも根面う蝕(虫歯)が多発ています。

結局、全部の歯を治すことになりました。

先日ようやく虫歯が治ったところですが、まだ歯周病のケアは必要です。

根面う蝕を防ぐためには、まずは歯茎をなるべく退縮させないことです。

毎日正しいブラッシングを行うことに加え、定期的な歯周病のケアのために歯科医院へいらしていただくことが重要です。

「自分は歯磨きを毎日一生懸命やっているから大丈夫」」と思っていても、磨き癖が必ずあります。

根の表面はザラザラなので、歯ブラシや歯間ブラシの難易度は高いです。

根面が露出しているということは、ただでさえ磨く表面積が大きいのです。

そのため、セルフケアだけではなく、定期的に歯科医院での診察を受けることをお勧めします。

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