ブリッジとは歯の無い部位に対して、隣の歯を削って連結したかぶせものを入れる治療になります。
抜歯して歯が無い方、生まれもって歯の無い方などが歯を補う方法のひとつであり、取り外し式ではない固定式のかぶせものになります。自分の歯の咬む感覚とほぼ同等であり違和感がないのが良い点です。問題点としては、基本は隣在の歯を削る必要がありますが、正確に作製されたブリッジであれば、10年など期間で虫歯になるなどはありません。ただ、隣在の歯の状態、虫歯や歯周病の状況によってはブリッジに向かない場合もあるので良く診査が必要です。
破折した右下の根の状態。割れていたため、根の内部が感染して黒変している。
抜歯した前後の歯を利用してブリッジを作製した。このケースは削った前後の歯は、元々虫歯治療がなされていたため、古い詰めものかぶせものを除去して3本連結のブリッジとなった。
矯正の治療後、もともと歯の先天欠損の下顎の前歯のブリッジ2つと、上顎の前歯のブリッジを作製した。初診時には、色の茶色い仮歯が3箇所にボンドでつけられていた(矢印)。
3本連結のブリッジ。歯の無い中央の歯は、歯肉に多少食い込ませます。
ジルコニアの補強が入ったセラミックのブリッジ。色の白味が強い部位がジルコニアの骨組み。
色も自然でお口に馴染みやすく、固定式なので違和感が少ないです。取り外し式の義歯より有利な点が多いと言えます。
延長ブリッジ
連結2本以上の歯に、延長型(カンチレバー)の歯を連結する方法。
延長ブリッジの利点は、最奥歯が無くても固定式であるブリッジで対応できる点です。しかし、通常のブリッジに比べ、土台に大きな負担がかかります。そのため耐久性は通常のブリッジより劣ると考えて良いですが、延長する歯の大きさ(延長する長さ)を小さくることによって負担を軽減できます。一番後方の歯を補う方法として、取り外し式の義歯にしなくて済むのはおおきなメリットになります。設計が可能かは、一人一人異なりますので、お尋ねください。