こんにちは。
院長の佐藤博宣です。
お口の中の自分の歯、かぶせもの、義歯やインプラントが長持ちするかどうかは、
①感染のコントロール
②咬合力のコントロール
の2つにかかっています。
①感染のコントロールは、言わずとも毎日の患者さんのお手入れ、歯磨き、フロス、歯間ブラシ、タフトブラシ、洗口剤等のセルフケアが最も重要です。
それと、定期的な歯科医院でのクリーニングが必要です。
その方のお口の中のリスク状況に応じて、1~3ヶ月に一回のプロのケアが大切です。
②咬合のコントロールは、硬い物を好きで食べるなどの食事の事ではありません。
食事以外の歯と歯の接触、夜間の歯ぎしりや食いしばり、弱い力でも歯の接触癖(TCH)が問題です。
これらの噛み癖は無意識に行われる力なのでコントロールが難しく、患者さんによってはマウスピースをお勧めしています。
先日、4年ぶりぐらいに来院された患者さんですが、かみ合わせが強いため、歯の外側周囲の歯肉がモコモコと膨らむ骨隆起が見られます。
マウスピースは顕著に削れて薄くなり破損してしまったため、久々に来院されました。
真面目な患者さんで、ずっと夜間のマウスピースを欠かさず使用されていて、なんとか歯が守られていた状況でした。
奥歯のインプラントも全く問題なく、マウスピースの効果を実感した患者さんでした。
少し歯医者から遠ざかっていらっしゃる方はつい足が遠のきますが、些細な事でも何かとクリニックに相談ください。
きっとご自身に有益な事があるものです。