前歯1本だけ色が悪い場合の治療法~ラミネートべニア

こんにちは。

院長の佐藤博宣です。

今回は前歯の1本だけ色が悪い場合の対処法になります。

前歯の中央の2本は中切歯という歯の名前になります。

ちなみにその隣の、中央から2番目の歯は側切歯といいます。

前歯の中央の歯は、左右対称の形態であったり、色や長さが揃っていると、一般の方が見ても歯並びが良いと感じるそうです。

(逆に、中央から2番目の歯は多少左右非対称の方が自然な感じとなりやすく、作りものの歯に見えづらいという面もあります。)

この方は左上の中切歯の色が悪く、ずっと気にされていました。

プラスチック樹脂(レジン)にて歯を補修をしてもらうものの、何年か経過すると樹脂の色が悪くなり目立つようなって、

何度か樹脂の詰め替えを繰り返していました。

このような方はよくお見かけします。

プラスチック樹脂(レジン)は吸水性があり、食べ物や飲み物の色素を取り込んでいく傾向があります。

また、樹脂と自分の歯の間のわずかな隙間(ギャップ)に色素が入り込んでいきます。

そのため、パッチワークのように経年的に色の悪さが目立ってきます。

そのたびに何度も歯の樹脂による補修を繰り返していくと、だんだん自身の歯が少なくなっていきます。

そこで今回はラミネートべニアといって、経年的に変色しない方法で治療を行いました。

歯を一層だけ削り、色見本を見ながら最適な色の選択します。

歯の外側の表面だけを0.5mmほど削り、薄いセラミックを張り付ける方法になります。

こちらがラミネートべニアを張り付けた後です。

色も今後は変色はしません。

とても喜ばれていました。

別の患者さんですが、2番目の側切歯が引っ込んでいて、細くて黒っぽく見えるのが気になって来院されました。

特に左側が黒っぽいですね。

白く、少し大きく、長くもなるようなラミネートべニアを装着しました。

左右2本の側切歯にラミネートを装着しました。

現在7年ほど経過していますが、外れることなど無く順調に経過しています。

麻酔をするほど歯を削ることはなく、わずかな切削量で済みます。

ただ、歯並びの凸凹を治したり、大きく歯の向きを変えたりするには、クラウンといって歯の360度全周を削ってかぶせる方法になります。

前歯が気になる方はスタッフまでご相談ください。

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