歯の水平破折

こんにちは。

院長の佐藤博宣です。

今回は歯の水平破折の話です。

かみ合わせが強い方は、

①歯がすり減ってくる

②歯が小さく欠ける、ひびが入る

③歯の周りの歯肉や骨が弱り、歯周病が進行する

④神経が炎症を起こし痛くなる、もしくは神経が自然と死んでしまい感染根管となり腫れてくる

⑤顎関節の摩耗や変形等、異常が生じる

⑥歯が縦破折に至る

⑦歯が水平破折に至る

などいろいろとトラブルを起こします。

歯の縦破折は、竹が割れるように根の先に向かってひびが入る、割れることです。

歯の水平破折は、歯と歯肉の境目付近にて、ぽきっと折れることが多いです。

水平破折、根だけ残っています。

 

こちらの患者さんは10年以上前から来院されている患者さんですが、かみ合わせが強いために歯やかぶせものが割れたりと、たまに問題を生じていました。

痛みとレントゲン上で根尖病変もあったため、神経を取る根管治療も行いました。

 

しかし、歯と歯肉の境目付近に腫れを繰り返して、ただの歯周病や根尖病変ではない様子でした。

そこで、歯肉内部の診査を切開して行ってみたところ、水平破折を認め、残念ながら抜歯となりました。

このように、破折の初期段階はレントゲン上にてもはっきり判別しづらいこともあります。

歯の痛みや腫れは、必ず原因があります。

風邪などと違い、自然に治癒することはありませんので、気になることは早めにクリニックに相談ください。

お口の中は、早期発見が肝心です。

PAGE TOP